まずは床を作ります。防音室の中で音を出すと、その音に共振して防音室自体が揺れます。
その振動は下の階に伝わりますし。防音室の壁が揺れるとそれに合わせて外側の空気が揺れ、音が発生するので、結果として音の通過になってしまいます。
ですので、防音室の下にクッションになる防振マットを敷きます。
通販で買うならこの商品がいいです。
厚さがあり、底面に凹凸があり、安いものをピックアップしました。
この段ボールカッターが最安値でした。
普通のカッターよりもザクザク切れると思います。(粉が出ますが)
お子様の工作やDIY、段ボールの処理などに重宝するのではないでしょうか。
表面に切れ目を入れたら、ぐいっと折ります。
折れば切れ目から徐々に裂けていくので、皮一枚になったらカッターを入れてスパっと切ります。
防振マットをまる2枚、こんな形に切りました。
実際に防音室の下に敷くのはこのような配置になります。
次に、床の骨組みを作ります。
今回は骨組み用に「45mm x 45mm x 2000mmの杉荒材」を32本購入しました。
杉荒材については通販でも良いですが、送料が高いので近所のホームセンターなどで購入するのが良いです。
長さをメジャーで測りそこに小さくマークを付けたら、線が垂直になるようL字定規(直角定規)を使い、切断する為のガイド線を引きます。
手前と横の2本、線を引きましょう。
定番のこのペンがいいでしょう。100均やコンビニでも売ってると思います。
いろんな種類を試しましたが、太さや芯の耐久性を考えるとこれがベストでした。
1本だと途中で芯がダメになると思うので複数本買うのがオススメです。
鋼鉄製のL字定規です。
プラスチック性ですとカッターを使った時、刃が乗り上げて定規を傷つけてしまう可能性があるので、鋼鉄製・ステンレス製がオススメです。
どこにどの素材を使う分かるように、サインペンで番号を振り分けました。
サインペンは100円均にあるような安いものでいいです。但し、太すぎず、細すぎないペンを選びましょう。
木の上に字を書くので細すぎると書けず、太すぎるとその線を切るときに誤差が出てしまいます。
この電動ノコギリで木材をカットしました。家にあったので使いましたがコスパは結構いいと思います。
替刃式の手動ノコギリです。刃がダメになっても1000円前後の替え刃と交換ができるので、かなり経済的です。
私の場合は合計で32本以上切ったので、実際に手動ノコギリを使うとなると切るのにかなり根気が必要です..
電動ならこのあたりがいいかと思います。
ちなみに左のリンクの商品は、私が使ってるケイヨーD2オリジナルの姉妹機種でしょう。
初めてのカット。ずれてますね・・・。
初心者施工なのもあり、この厚さでまた刃を入れるのは心細いものがあります。あとで処理しましょう。
電動の丸ノコなんかあれば最高なんですが。。
木材に刃を通す場合は枕木を添えると切りやすいです。
切り終わった端材を枕木にしています。
床の木材はすべて切り終わりです。後半は問題も無くサクサクいけました。
先ほどはみ出てしまった木材です。
倉庫にあったカンナを引っ張り出してきました。
ゴリゴリ慎重に削ります。
※あまり力を入れすぎると端が縦に割れてしまうので注意
今回は1本だけだったのでカンナを使いました。ですが後で切った木材を複数本揃えることも考えると、削った時の木材のササクレが発生しにくいので、上記のディスクグラインダーを使うことを強くお勧めします。
床の骨組みに必要な木材がそろいました。
木材の断面、接面にはシリコンシーラントを薄く塗りました。
木には小さな凸凹があります。その隙間のかみ合わせによっては隙間ができてしまうので、そこから音が漏れる可能性があります。
「防音室の要は隙間埋めと重量」です。隙間を埋めるのにシリコンシーラントを使用しました。
上記のコーキングガンに、下記のシリコンシーラントをセットして使います。
接面を密着させるのにはコーナークランプを用いました。
私もコレを使用しています。木材と木材を直角に固定するグッズなのですが、安価で安定しているのでとても満足しています。
外側から見るとこんな感じに固定しています。
中間の木材はこのように固定します。
やはり荒材・・平らな場所に並べてみると、木材の幅に誤差がありました。
1mmにも満たない誤差ですが、作っていく途中で不具合が出ないといいのですが。。
※出ました。。(笑)
このように組み立てました。
下には枕木を置いて浮かせています。地面に付けてしまうと、固まってないシリコンシーラントが床に付いてしまうので。
これ、家庭のお風呂場によくあるマットです(笑)
日常生活でよく使われるアイテムですが、底と表が凸凹してるので防振するには最適です。
今回は2枚を購入してきましたので、これを防音室に適したサイズにカットします。