防音室は、気密性の高い部屋になります。酸欠になればもちろんポックリ・・なんて事もありえるので、次に静音換気扇を作ります。
防音室を作り、外に音が漏れないようにしても、換気扇の音が中で響いてしまっては勿体無いです。
私自身、音楽を聞く時、歌や楽器の録音をする時、部屋の中の状態はできるだけ静かでいて欲しいです。
ですので換気扇の音が気にならないように施工していきます。
トイレ用換気扇じゃなくても、PC用静音ファンの径の大きいものを使ったり、加工して複数個付ける、とかでもいいかと思います。
もっと静かな空間が欲しい、録音をするのに雑音は極力取り除きたい、という方は市販の静音換気扇がいいと思います。
消音換気扇の中に、「熱交換式の換気扇」というものがあるんですが、防音室には多くそれが使われているようです。
様々な種類がありますが、住んでる地域の寒さによって選び方が変わるそうなので色々見るのがベストかと思います。
まずはこのようなベニヤ板を用意します。1枚につきひとつ、穴を開けていきます。
換気扇が付いてる側の表と裏で2枚、換気扇の付いていない側の表と裏で2枚の計4枚を用意しました。
このベニヤ板は1820mm x 910mmを4等分に切った205mm x 910mmです。
ホームセンター等で1820mm x 910mm が売ってるので、それを4等分にカットするのがオススメです。
前回も紹介しましたが、この辺りがオススメです。
今回は丸ノコは紹介しませんでしたが、気になる方は丸ノコも検索してみるといいと思います。
穴を開けたい場所(防音室内側、外側の石膏ボードの位置と合わせる)に筒を置き、エンピツで円を書いたら電動ドリルで円の内側に沿って穴を開けます。
電動ドリルと刃です。
ちなみにドリルの刃の方は、やはり多少質は落ちますが、100均とかで1本100円でも売ってましたよ。他に用途が無いならできるだけ大きい径のものを選ぶといいです。
ノミと木槌でただひたすらトントントントントントン・・・
ミノと木槌です。
ゴムハンマーは100均でも売ってました。やっぱり品質がいいのを、買いに行く手間を省きたい、という方は通販がいいかと思います。
穴が空いたら、ヤスリでバリを取っていきます。
ゴリゴリゴリゴリゴリゴリ・・・
通気口側の穴を空ける場合は、通気口に使う筒がピッタリ入るのを確認しながら穴を開けましょう。
使用したのは半丸ヤスリです。片面は平ら、片面は丸みを帯びてるようなヤスリの事です。
私は100均で買ったのですが、柄が抜けました。
こうなると柄が抜ける事との戦いです。長く、よいものを使いたい方はちゃんとしたものを買うのがオススメです。
できました。通気口をグリグリ回すようにしてピッタリ入るサイズです。
先ほど作った板、それ合わせて切ったフェルト(吸音材の代用)、それに合わせてカットした杉荒材、の順番で並べ、裏から数本コーススレッドを打ち込みました。
更に骨組みを作った余りの杉荒材をこのように並べました。空気は左上の穴から入り右下の穴から出て行く仕組みになっているんですが、音は左上から右下にたどり着くまでに何度も何度もフェルトにぶつかり吸音・拡散されます。
ですので換気扇の音はたどり着くまでにある程度消音されます。
取り付ける換気扇とベニヤ板の間に隙間があると空気が漏れてしまうので、余った遮音シートをクッションに使います。その前に・・・
ヤスリかけるときにはがれてしまった部分をシリコンシーラントで補強します。
穴の周りに接着剤をたっぷり塗り、
カットした遮音シートをペッタリくっつけます。この時、手に接着剤が付かないように気をつけてください。
ちなみに私は付きました。危うく消音換気扇と生活を共にするハメになるところでした。
次に換気扇を消音機?に付けます。材料はこちら。
左は換気扇にネジ用の穴を開けるドリル、真ん中が換気扇とL字金具を固定するネジ、右が消音機と換気扇を固定するL字金具です。
取り付けました。
これで消音機と換気扇が固定できました。
換気扇と遮音シートの隙間から空気がもれたらもったいないので、そこにもシリコンシーラントを付けます。
ちょっと汚くなってしまいましたが見えない場所なのでよしとしてください。
最後に、天井の一番上部分の石膏ボードと消音機の隙間を埋めるための遮音シートも取り付けます。
蓋をする時のコーススレッドですが、防音室天井側に付けるコーススレッドは注意してください。奥まで刺しすぎるとベニヤ板が割れてしまいますし、浅すぎると防音室本体と消音換気扇の間に隙間ができて空気が漏れてしまいます。
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こういった筒状のものをカットして2つ作りました。これが通気口になります。
ちなみにこれ、エアキャップ(プチプチ)を使ったときに残った芯です。
無い方は、サランラップの芯でもいいかと思います。ただし、ある程度の直径は欲しいです。狭い空間を通る空気は音を発生させるので。
サランラップの芯以外だと、ホームセンターの雨どいコーナーにある円筒がいいかと思います。
厚さはあまり必要ありません。